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山本一美/電子黒板について

電子黒板について

英会話セミナーで、スマートボードについての質問がたくさんあった。
英語ノートにはデジタルコンテンツもついているので、今後ますます電子黒板の需要が高まり、導入を検討していく学校も多いと思う。
そこで、実際に使用してみた経験を踏まえて、電子黒板の種類とおすすめについてまとめてみた。

 電子黒板の種類とおすすめ

△電子ペンで操作するタイプ

電子黒板はいくつかの会社から出ており、教材カタログにも載っているが、そのほとんどは、専用の電子ペンで操作するものである。
勤務校にも、黒板に貼り付けてできるものが入ったが、あまり活用されていない。
理由は、

  • センサーの機械や操作用のシートをそれぞれ貼り付けて、位置あわせをするのが煩わしい。
  • 電子ペンでしか操作できないので、常に電子ペンを持っていなくてはならない。ついどこかにおいておくと、操作するとき慌ててさがさなくてはならなくなる。
  • 電子ペンの傾き具合でクリックする位置が変わる。
  • ペンの色の変更や書いたものを消すときに、いちいち操作シートをクリックして切り替えてから操作しなければいけない。
  • 電子ペンの操作時にコツコツ、カチカチと耳障りな音が出る。
  • 電子ペンを持っている人しか操作できないので、対抗戦でタッチゲームをするような使い方はできない

◎素手で操作できるタイプ(スマートボード)

スマートボードの良さは、なんといっても素手で操作できるという点である。
そのほか

  • 黒板消しや色ペンは専用に黒板の下に置いてあり、それを取って使えば自動的に黒板消しや各ペンの色に切り替わり、アナログの黒板と同じ感覚で使える。
  • スマートボードノートブックという非常に使いやすいソフトがついていて、教材作成が簡単。
    • パワーポイントでもいいのだが、パワーポイントは、基本的にはあらかじめ予定したとおりに画面を進める使い方になる。
    • スマートボードノートブックは、臨機応変に見せたいスライドを見せたり、画面上の文字や図形を手で移動させたり、一部を隠したりとインタラクティブに操作できる点で優れており、スマートボード用のソフトならではの使い方ができる。

価格面では、スマートボードより安い電子ペンタイプのもがあるようなので、ついそちらを購入してしまいがちだが、使いにくいものを購入してほとんど使わないよりは少々高くても、実際に使いやすいものを購入した方がよい。

スマートボードは一般の教材カタログには載っていないが、東京教育技術研究所から、注文用紙をダウンロードできる。
https://www.tiotoss.jp/w/download.html
地元の業者でないとだめな場合は、この用紙を見せて、地元の学校に出入りしている教材屋さんや電気屋さんにいうと、取り扱ってくれるところがある。赤ねこスキルなどTOSS関係の教材を扱っている業者は、割とすぐに見積もりを出してくれた。

 どのくらいのサイズが適当?

普通の教室ならサイズは64インチでも十分。
勤務校に、以前買ってあった70インチ台のものがあるが、教室移動するとき、大きすぎていちいち高さを下げないと出入り口を通らず、不便である。
旧型の46インチのものでも41人のクラスで細かい文字などを読ませるのでなければそれほど支障なく使えた。

 設置する場所は

各教室に1台というのがベストではあるが、予算的になかなか無理だと思う。
そこで、特別教室や空き教室を利用して専用の部屋を作ってそこにプロジェクターと共に設置しておけると便利である。
その教室に行けば、すぐに使える状態にしてあると使いやすく活用頻度も高まる。
できればパソコンも一緒にセットしておいてスイッチを入れれば即使えるようにしておくとよい。

以上、限りある予算を有効に活用してもらうためのご参考までに。

山本一美電子黒板について
最終更新時間:2009年04月18日 06時49分25秒

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