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村上睦/CO2テキストを効果的に使う地球温暖化の授業


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TOSSランド No.6444903

CO2テキストを効果的に使う地球温暖化の授業


TOSS福井 村上睦

概要
最新環境教育研究会発行のCO2テキストは優れた教材であるが、テキストのみに頼った授業では説明中心になりがちである。そこで、テキストの流れに沿ったコンテンツを使用して授業を進め、その時間ごとのまとめとしてテキストを使う形にした。
使用テキスト
「地球温暖化とCO2」テキスト000(基礎編)最新環境教育研究会発行(鈴木康一氏作成)

使用コンテンツをご希望の方は村上睦までメールにてご連絡下さい。


目次

  1. CO2テキストを効果的に使う地球温暖化の授業(1)
  2. CO2テキストを効果的に使う地球温暖化の授業(2)
  3. CO2テキストを効果的に使う地球温暖化の授業(3)
  4. CO2テキストを効果的に使う地球温暖化の授業(4)

CO2テキストを効果的に使う地球温暖化の授業(1)


TOSS福井 村上睦

概要 「温暖化による海面の上昇」
地球温暖化の影響で海面が上昇すると、世界が大変なことになるということをおさえる。CO2テキストの流れに沿ったコンテンツで授業を進め、時間のまとめにテキストを使用した。


 ツバル共和国


説明 南太平洋に浮かぶ島国、ツバル共和国。(画面)

説明 潮が引いた干潮時の写真です。(画面)

説明 潮が満ちた満潮時には、こうなります。(画面)

説明 ほかの場所でも、同じことが起こっています。(画面)


発問 なぜこのようなことが起こるのでしょうか?(画面)


指名発表。

指示 赤い字を読みましょう。(画面)


「地球温暖化による海面の上昇」

説明 地球の平均気温が上がっているのが原因だと言われています。



 関東地方の海面上昇


説明 海面が上昇すると、影響を受けるのはツバル共和国だけではありません。


説明 日本の関東地方で海面が1m上昇すると、どうなるでしょうか。(画面)


説明 海面が1m上昇すると、ピンク色の部分が水に沈むと考えられています。(画面)


説明 一体、どんなことが起こるでしょうか?


グーグルアースで関東地方に近づく。

説明 日本の首都、東京。大きな駅や幹線道路がたくさんあります。学校・・・病院・・・住宅街にはたくさんの人々が住んでいます。


次々と画面を見せていく。

説明 海面が1m上昇すると、これらすべてが水に沈むのです。


ピンク色の部分を重ねたレイヤーを見せる。

発問 一体、どんなことが起こるでしょうか? 想像してテキストに書いてごらん。


指名発表。


 自分たちの地域の海面上昇


説明 わたしたちの住む町はどうなるでしょうか?


海面上昇をシミュレーションできる「Flood Maps」というサイトがある。
海面を1mずつ上昇させて、自分たちの町が何mで水没するかをシミュレーションして見せることができる。
自分たちの町が水没していく様子を見て、子どもたちは驚きの声を上げる。


使用テキスト
「地球温暖化とCO2」テキスト000(基礎編)最新環境教育研究会発行(鈴木康一氏作成)


使用コンテンツをご希望の方は村上睦までメールにてご連絡下さい。


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CO2テキストを効果的に使う地球温暖化の授業(2)


TOSS福井 村上睦

概要 「地球温暖化によって起こること」
インターネットを使った調べ学習。地球温暖化が原因で起こるさまざまな現象を調べてテキストに書く。


説明 前回は、地球温暖化によって海面が上昇することを勉強しました。


説明 地球温暖化が原因で、ほかにもいろいろな現象が起こると考えられています。今回は、地球温暖化によって、どんな現象が起こるのかを調べていきます。


キーワードを提示する。

・地球温暖化
・海面上昇

指示 グーグルかYahooでキーワードを検索して、「地球温暖化によって起こること」をテキストに書いていきなさい。


しばらく自由に検索させる。

指示 一つ書けたら見せにいらっしゃい。


持ってきたら○をつけ、さらに調べさせる。

頃合いを見て、指名なし発表。

指示 調べたことを発表します。発表したい人からどうぞ。


時間いっぱい発表させる。

指示 今日の授業の感想を書きなさい。



使用テキスト
「地球温暖化とCO2」テキスト000(基礎編)最新環境教育研究会発行(鈴木康一氏作成)

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CO2テキストを効果的に使う地球温暖化の授業(3)


TOSS福井 村上睦

概要 「地球温暖化とそのしくみ」
地球温暖化によって平均気温がどのくらい上がるのか、そしてなぜ温暖化が起こるのかを理解させる。CO2テキストの流れに沿ったコンテンツで授業を進め、時間のまとめにテキストを使用した。


 地球の平均気温の変化


説明 地球の気温の変化を表したグラフです。(画面)

説明 西暦700年から2000年までの平均気温の変化を表しています。

説明 このグラフでは、1960年ごろの気温を基準としています。(画面)

説明 つまり、過去1300年間の気温は、1960年ごろとくらべて、どのくらい高かったのか、あるいは低かったのかが分かります。


発問 昔は今より気温が高かったのですか?低かったのですか?


指名発表。

説明 過去1300年間の気温は、今より低い状態が続いていました。


発問 何度ぐらい低かったと思いますか?


列指名。

説明 グラフを見ると、基準の気温からマイナス1度の間を上下しています。


説明 つまり、一番気温が低かったころでも、今より1度低いだけだったのです。


発問 1900年から2000にかけて、気温はどうなっていますか?


指名発表。

説明 気温が上がり始めています。

発問 では、今から100年後の2100年にはどのくらい気温が上がると予想されているでしょう? 予想を書きなさい。


列指名。

説明 見てみましょう。(画面のグラフをドラッグして少しずつ見せていく)


説明 予想気温なので幅があります。最小値、つまり「少なくてもこれぐらいは上がるだろう」という気温が、1.1度です。


発問 最大値、つまり最も気温が上がった場合、どれぐらいだと予想されているでしょう?


列指名。
またグラフを少しずつ見せていく。
グラフの急激な変化に、子どもたちから驚きの声が上がる。


発問 最大値は何度ですか?


6.4度である。

説明 最悪の場合、現在より6度以上も地球の気温が上がると考えられています。



 温暖化のしくみ


指示 画面の字を読みます。


「地球温暖化はどんなしくみで起こるの?」

説明 左側は、約200年前の地球です。(画面)


説明 太陽の光が地球に降り注ぎ、地球の表面を温めます。そして光は反射して宇宙に戻っていきます。ところが、大気中にふくまれている「あるもの」にはね返されて、また光が地表に戻ってきます。


発問 「あるもの」とは何ですか?


指名発表。

説明 「温室効果ガス」です。地球に届いた太陽の光は、地表と大気の間を行ったり来たりして、地球を温めながら、宇宙へはね返っていくのです。(画面)


発問 右側は現在の地球です。温室効果ガスはどうなっていますか?


指名発表。

説明 温室効果ガスが増えるとどうなるか。太陽から来た光が、地表を温めて宇宙へ帰ろうとしても、どんどん温室効果ガスにはね返されて地表に戻ってきてしまいます。光は何度も何度も大気と地表の間を往復することになります。(画面)


発問 こうなると、地球はどうなりますか?


指名発表。

説明 このように、温室効果ガスが増えると、地球が厚いセーターを着ているような状態になります。これが地球温暖化のしくみです。



指示 テキストで今日勉強したことをまとめなさい。



使用テキスト
「地球温暖化とCO2」テキスト000(基礎編)最新環境教育研究会発行(鈴木康一氏作成)

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CO2テキストを効果的に使う地球温暖化の授業(4)


TOSS福井 村上睦

概要 「温暖化を防ぐ取り組み」
温室効果ガスの大半を占めるCO2がなぜ増えるのかを理解させ、どうすれば減らせるのかを考えさせる。CO2テキストの流れに沿ったコンテンツで授業を進め、時間のまとめにテキストを使用した。


 地球温暖化の原因


発問 今から100年後、地球の平均気温はどのくらい上がっていると予想されていますか?(画面)


説明 最大で6.4度、上昇すると考えられています。


発問 地球温暖化の原因となるガスを何と言いますか?


前時の復習である。

説明 温室効果ガスには、いくつかの種類があります。(画面)


指示 グラフの題名を読みます。


「大気中の温室効果ガスの温暖化への影響の割合」

発問 温室効果ガスの中で、温暖化に一番大きな影響を与えているのは何だと思いますか?


指名発表。

説明 CO2、つまり二酸化炭素が、最も大きい影響を与えています。(画面)


説明 CO2がどのように増えてきたのかを表したグラフです。(画面)


説明 1800年ごろ、産業革命が起こって、生活の中でたくさんの機械が使われるようになりました。そこからCO2の量がどんどん増えてきました。


説明 CO2は、石炭や石油や天然ガスなどのエネルギー資源を燃やすと発生します。


発問 石炭や石油や天然ガスは何に使われますか?


列指名。

説明 蒸気機関車、自動車、工場、発電所、暖房などのエネルギーとして使われます。(画面)



 京都会議


説明 1997年、このままではCO2が増えすぎて大変なことになると考えた世界の国々は、京都に集まって会議を開きました。「京都会議」と言います。(画面)


発問 どんなことを話し合った思いますか?


指名発表。

説明 それぞれの国が、温室効果ガスをどれぐらい減らすのかということを話し合って約束しました。(画面)


説明 日本もCO2を減らす約束をしました。(画面)


発問 どこまで減らすと約束しましたか?


画面に出ている数字を読ませる。

説明 2014年までに、11億8500万トンまで減らすことを約束しました。


説明 基準となる1990年には、どれぐらいCO2を出していたのでしょうか。


シェードを下げてグラフの下半分を見せる。

説明 12億6100万トンです。


説明 12億6100万トンから11億8500万トンまで減らすには、約6%、減らすことになります。(画面)つまり、日本は1990年にくらべて、CO2を6%減らすという約束をしたのです。(画面)


発問 では、現在、どこまで減らすことができたのでしょうか? 2006年のCO2排出量はどれぐらいか、予想してごらんなさい。


列指名。

説明 実は、13億4000万トンです。(画面)


子どもたちは驚く。

説明 減らすどころか、逆に6%増えてしまっています。(画面)


説明 つまり、約束した目標を達成するには、12%減らさなければいけないのです。(画面)



発問 では、どうすればCO2を減らすことができるでしょうか?


説明 CO2は、自動車や工場など、いろいろな原因で発生します。(画面)


説明 それを部門別に表したのがこのグラフです。(画面)それぞれの部門で、CO2排出量がどのように変化しているかを表しています。


発問 CO2排出量が増えているのは何部門ですか?


指名発表。

説明 民生部門と運輸部門で、CO2排出量が増えています。産業部門では少しずつ減らすことができています。


説明 民生部門とは、家庭や会社などから出るCO2です。運輸部門とは、トラックや自家用車などの交通機関から出るCO2です。そして産業部門とは、工場などから出るCO2です。(画面)



発問 どうすればCO2を減らすことができるでしょうか? 自分の考えを書いてごらん。


列指名。
子どもからは、家庭でできる取り組みや、移動手段に関する取り組みが出てくる。

説明 家庭や会社で使うエネルギー、移動手段に使うエネルギーを減らすことができれば、CO2を減らすことができると考えられます。



指示 テキストで今日勉強したことをまとめなさい。




使用テキスト
「地球温暖化とCO2」テキスト000(基礎編)最新環境教育研究会発行(鈴木康一氏作成)

使用コンテンツをご希望の方は村上睦までメールにてご連絡下さい。


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村上睦CO2テキストを効果的に使う地球温暖化の授業
最終更新時間:2009年09月09日 22時25分00秒

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