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村上睦/三浦哲郎『盆土産』で登場人物の気持ちを説明する(2)


三浦哲郎『盆土産』で登場人物の気持ちを説明する(2)


TOSS福井 村上睦

概要
本文の記述から登場人物の気持ちを読みとる練習。教科書に線引きし、ノートに説明を書く。補助発問を入れながら、生徒が自分で考える部分を増やしていく。


主人公の少年が、「隣の喜作」に出会う場面を、数回音読する。

少年がどんな気持ちで「えびフライ」とつぶやいているのか読みとれる言葉や行動に線を引きなさい。


すべての意見を出させる。

  • 「土産は何かと聞かれる前に」
  • 「それが知りたければ家に来てみろ」
  • 「見せるだけでももったいないのに、ついでに一口と言われるのが怖くて」

など。

少年の気持ちを考える前に、いくつか確認しておきます。


喜作はこの時、どんな気持ちで歩いていたのですか。

父親に買ってもらったらしい土産を自慢したい気持ちである。

喜作は「えびフライ」を知っているのですか。

喜作は知らない。

そのことをふまえて、少年の気持ちを説明します。


自分で書けるという人は自分で書きなさい。ちょっと難しいという人は、先生が黒板に見本を書くのでそれを写しなさい。


見本を板書する。

 少年は喜作に「えびフライ」とだけ言って、何の説明もしていない。これは、えびフライのことを知らない喜作に対して、自分は知っていて、しかもそれを今晩食べられるという優越感を得るためである。喜作は「真新しい、派手な色の横縞のTシャツ」や「何連発かの細長い花火の筒」(P82・L11)を土産にもらったと考えられる。「偉そうに腕組みをして」(P82・L15)少年を見ている喜作は、当然その土産を自慢するに違いないから、少年は「土産は何かと聞かれる前に」(P82・L18)「えびフライ」と言って先手を制したのである。


書けない生徒には、「写すのも大事な勉強です。写しているうちに自分で書けるようになります。」と声をかける。

村上睦三浦哲郎『盆土産』で登場人物の気持ちを説明する(2)
最終更新時間:2011年07月24日 03時31分34秒

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