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村上睦/三浦哲郎『盆土産』で登場人物の気持ちを説明する(1)


三浦哲郎『盆土産』で登場人物の気持ちを説明する(1)


TOSS福井 村上睦

概要
本文の記述から登場人物の気持ちを読みとる練習。教科書に線引きし、ノートに説明を書く。教師が見本を板書し、書けない生徒はそれを写す。


主人公の少年が、川で雑魚を釣りながら「えびフライ」とつぶやいている場面を、数回音読する。

少年がどんな気持ちで「えびフライ」とつぶやいているのか読みとれる言葉や行動に線を引きなさい。


すべての意見を出させる。

  • 「どうもそいつが気にかかる」
  • 「正直いって土産が少し心もとなかった」
  • 「えびフライというのは、まだ見たことも食ったこともない」
  • 「えびフライといわれると、急になんだかわからなくなる」
  • 「父親がわざわざ東京から盆土産に持って帰るくらいだから、どびきりうまいものにはちがいない」

など。

これらを手がかりに、少年の気持ちを説明します。

自分で書けるという人は自分で書きなさい。ちょっと難しいという人は、先生が黒板に見本を書くのでそれを写しなさい。


見本を板書する。

 少年は、父親が盆土産に買ってくる「えびフライ」がとても気になっている。それは「どうもそいつが気にかかる」(P77・L17)という所から分かる。「父親がわざわざ東京から盆土産に持って帰る」(P79・L7)ことに対して、「とびきりうまいものにはちがいない」(P79・L7)と期待する一方で、少年はえびフライというものを「まだ見たことも食ったこともない」(P78・L14)のである。だからこそ、「正直いって土産が少し心もとなかった」(P78・L13)のである。これは、土産の中身が正体不明なため、期待と不安の入り交じった気持ちであることを表している。


本文を引用して、それに解説・解釈を加えるという基本形を教える。

村上睦三浦哲郎『盆土産』で登場人物の気持ちを説明する(1)
最終更新時間:2011年07月24日 03時30分09秒

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