村上睦/『挨拶』で詩に込められたメッセージを読み取る

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『挨拶』で詩に込められたメッセージを読み取る

概要: 中３光村教科書『挨拶』（石垣りん）で、詩に込められた作者のメッセージを読み取る授業。説明なしで象徴的表現を理解させることができた。（ＴＯＳＳ福井推薦）

交替読み、一斉読み、たけのこ読みなどで十分音読させる。
詩をノートに視写させる。

５ヶ所ある。

意見は、
①…Ａ　と　ＢＣＤＥ
②…ＡＢ　と　ＣＤＥ
に分かれた。
それぞれ根拠を聞くと、
①…Ａは原爆が落とされた直後の顔で、ＢＣＤＥは現在の顔
②…ＡＢは実物の顔で、ＣＤＥは象徴としての顔
などの意見が出た。

どちらの意見も認め、授業は①として進めることを確認した。

ノートに書いたら見せに来る。
出た意見はすべて板書させた。

Ａ　←→　ＢＣＤＥ
過去　←→　現在
暗い　←→　明るい
戦争　←→　平和
悲しみ　←→　笑顔
絶望　←→　希望
現実　←→　想像
悪　←→　善

挙手で確認すると、全員「本当は平和ではない」と答えた。

書けたら発表させる。
詩の中に「地球が原爆を数百個所持して／生と死のきわどい淵を歩くとき」とあり、今も核兵器の危険や恐怖は去っていないということが根拠となる。

などが出る。

など。

考察: :最後の発問で、「原爆の恐怖を忘れないでほしい」という意味の答えを書いた生徒が多かった。過去の原爆（戦争）に関する内容だけではなく、現在の平和な状況に対する「忠告」を読み取ってほしかったのだが、そこまで書けている生徒は少数であった。

最終更新時間：2011年08月01日 22時49分14秒

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