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村上睦/三浦哲郎『盆土産』で登場人物の気持ちを説明する(3)


三浦哲郎『盆土産』で登場人物の気持ちを説明する(3)


TOSS福井 村上睦

概要
本文の記述から登場人物の気持ちを読みとる練習。教科書の線引きを省略し、少しずつ生徒が自力でできる部分を増やしていく。


主人公の祖母が墓の前で「えんびフライ」とつぶやく場面を、数回音読する。

祖母がどんな気持ちで「えんびフライ」とつぶやいているのか説明します。


祖母の気持ちを考える前に、いくつか確認しておきます。


死んだ祖父と母親は、えびフライを食べたことがあったのでしょうか。

祖父は分からない。母親はなかったと考えられる。

祖母はえびフライの味をどう思っているのでしょうか。

うまいと思っていると考えられる。

そのことをふまえて、少年の気持ちを説明します。


自分で書けるという人は自分で書きなさい。ちょっと難しいという人は、先生が黒板に見本を書くのでそれを写しなさい。


見本を板書する。

 祖母は念仏の合間に「えんびフライ」とつぶやいた。これは、えびフライを食べたことを、亡くなった祖父と母親に報告していると考えられる。祖父は分からないが、母親はおそらく「あんなにうまいものは一度も食わずに死んだ」(P86・L8)と思われる。祖母は昨晩、えびフライのしっぽまで食べようとした(P84)ぐらい、えびフライのうまさを味わっている。自分だけそんなにうまいものを食べて……(板書ここまで)


すべてを一気に板書せず、生徒の様子を見ながら書いていく。
この時は、最初の二文だけ書いて、あとは考えさせようとしたが、書けない生徒が多かったので、続きを板書した。
「……」の続きは自分で考えて書くように指示し、書けた生徒からノートチェックをした。

最後に、自分で考えて詳しく書けている生徒を数名立たせて発表させてほめた。

村上睦三浦哲郎『盆土産』で登場人物の気持ちを説明する(3)
最終更新時間:2011年07月24日 02時27分07秒

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